ならず者傭兵部隊徹底研究

 

今回新しく発売された「闇を制する者」(11/10)

なかなか注目すべきカードが多い中、

僕がまず目をつけたのは「ならず者傭兵部隊」である。

 

ならず者傭兵部隊…このカードを生贄することでフィールド上のモンスター1体を破壊する。

 

つまり、新手の除去モンスターである。

しかも異次元とは違い、蘇生魔法を使うことで再利用が可能。

なかなか有能である。

ここではならず者をどのように使うべきなのか、ということについて検証してみたい。

 

 

まずならず者の長所と短所について確認しておこう。

 

長所:除去魔法で除去するよりも確実に除去が可能(魔法と違い止める術がほとんどないため)。

短所:通常召喚で除去効果を使った場合、当然ながらそのターンは通常召喚できない。

 

 

この短所であるが、意外とやっかいである。

通常召喚できないと言うことは、場に何もなければそのターンは特殊召喚でしかモンスターを召喚できないことになる。

特殊召喚は魔法などを使用することがほとんどであるため、どうしても確実性に欠ける。

 

しかし!しかしである!

 

この通常召喚できなくなるという欠点さえなんとかすれば、ある意味では最強の除去カードともなりうるのである。

なにしろ勅命で止められないのだから。

 

そこで、ならず者の欠点を補う使い方を考えてみようと思う。

 

 

まず、ならず者を通常召喚以外で召喚する方法である。

 

つまり、通常召喚は別モンスターのためにとっておき、ならず者を特殊召喚するわけである。

これには次の2通りの方法がある。

 

墓地から蘇生する。

切り込み隊長の効果で召喚する。

 

まず墓地からの特殊召喚であるが、これは当然ながら墓地にならず者がいることを絶対条件とする。

つまり天使の施しや苦渋の選択で捨てたり、一度効果を使用して墓地に置いてある状態にしなければならない。

また、蘇生魔法を使用するためにLPを消費したり、それ自体を勅命で止められてしまえば、他の除去魔法を使ったときと変わらない結果になってしまうわけであり、手札的にも使えない(除去魔法なら1枚消費で1体破壊。ならず者を蘇生させると手札を2枚消費する)。

 

 

また切り込み隊長を使うコンボは強力ではあるが、当然ながら手札に切り込み隊長とならず者がないと使えない。

このコンボだけに頼るのは危険である。切り込み隊長自体の攻撃力もたいして高くないので不安である。

 

 

そこで、別のカードを使ってならず者の有効利用をさらに追及していきたい。

 

ずばり!

 

遺言状とのコンボ。

精霊系特殊召喚モンスターとのコンボ。

 

である。

 

遺言状は、ならず者が墓地に行くという性質を利用したコンボである。

先に使っておけば、ならずで確実にモンスターを呼べるし、遺言状を仮に勅命等で止められたならば、改めてならず以外のモンスターを召喚し、臨機応変に手を変えていけばいいのである。

 

また精霊系特殊召喚モンスターとは、岩の精霊タイタンのことである。

ならず者は地属性であるため、除去で墓地に行ったならず者を除外することでタイタンを召喚できる。

魔法を使う特殊召喚は不安定であるが、このタイタンなら召喚に失敗することはほとんどない(デッキに入るカードで言うと止められるカードは激流葬ぐらい)。

ならずを再利用することはできないが、ならずを2枚程度入れておけば、十分手札には回る。

なぜなら、ならずは除去効果ではあるが、

モンスターであるため、手札に持ってくるのが非常に楽なのである。

 

魔法をデッキから手札に持ってくるのはかなりやっかいであるが、

モンスターであるならず者は、ウィッチ、クリッター、果ては巨大ネズミや遺言状などで割と簡単に持ってくることができる。

つまりこのコンボは、非常に実現させやすいわけである。

 

 

そうなると、である。

ならず者は実質コストがこのカード1枚だけで手向けと同等の効果を生み出すため、

抹殺の使徒以外の除去魔法カードは不要とも言えるほどの除去カードになりうるのである。

 

例えばデッキに地割れ2、使徒1と除去魔法が入っているなら、

地割れ2をならず者2に変えてみるといいかもしれない。

 

しかしならず者を使うなら、特殊召喚できる魔法カード及び精霊系カードはほとんど必須となることを忘れてはいけない。

魔法は止められやすいと先程言ったが、相手に伏せがないなら怖れる心配はないので、やはり蘇生系は入れておくべきであろう。

スタンダードならだいたい入ることを考えても。

 

また、微妙ではあるが、

一応モンスターではあるため、緊急時には壁になり、攻撃力も1000あるということを忘れてはいけない。

時には殴り要員にすることも考えられるのである。

 

このように、ならず者傭兵部隊には様々な使い道がある。

 

とりあえず裏ウィッチ、裏クリッターに当たってしまったときは不運と諦めよう。

そのためにも使徒は投入し、裏にはなるべく使徒のほうを使うという工夫が必要である。

 

除去する…これは以外に頭を悩ませる問題である。

しかし現状のデュエルでは、除去は非常に大切な行為である。これを怠っては勝負には勝てない。

 

これからも新たなカードが出てくるだろう。

ならず者とコンボで使えそうなカードがあれば、また無意味に検証したいと思う。

 

 

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