サーチについて。

 

OCGのパックは大体4〜5パックに1パックの割合でレアカードが封入されています。

このレアカード入りのパックは通常のパックと製造工程が違うため、その微妙な違いを利用してレア入りパックを見分けるやり方がサーチです。

 

…と、ここまではOCGをやっていらっしゃる方なら常識でしょう。

僕も実際にパックを買うことがなくなってから久しいのですが、一時期買っていたときは特に何も考えずサーチしていました。やはり資金を考えると、サーチしたくなるのは人の常でしょうね。

 

さて、このサーチは、よく議論の対象になります。サーチは果たしてやってもいいものなのか。

このサーチについて、僕が今思うことを少しだけ述べたいと思います。

 

結論から言ってしまうと、「やるよりはやらないほうがいい」というものです。

理由は簡単、サーチはマナー違反だからです。

とりあえず折り曲げたりするサーチは商品を破損する行為なので違法です。なのでこれは問題外でしょう。

問題は見るだけで判断するサーチです。

 

考えてみれば、このサーチに違法性はありません。見るだけで商品を選ぶのは、言うなればジュースを選ぶのと同じ。

例えサーチした結果全ての購入パックにレアが入っていたとしても、「偶然だよ」といえばそれで終わります。証拠はないのですから。

まぁものすごく低い確率でしょうが…。

 

選ぶ権利が客にある以上、強く反対することはできませんが、当然ながらこのサーチはフェアとは言えません。

後から何も知らずに買いに来た人のことを考えれば、そのモラル的な問題はおのずからわかると思われます。

サーチするのは勝手としても、一見同じように見えるパック同士の価値に差がある以上は、その価値を見抜いて高いものだけ抜き取るのはマナー違反といわざるを得ないでしょうね。

 

しかし、だからといって僕は性善説を唱えているわけでもなんでもないので、サーチを否定するわけではありません。

「やるよりはやらないほうがいい」と書きましたが、そんなことを多くのユーザーに期待できるわけもありません。

正直者が馬鹿を見るとはよく言ったものですが、本当にその通りの世の中なのです。ならば自分も…とサーチに走っていては解決しないのも事実ですが。

 

これは正直、コナミのやり方に問題があると言わねばなりません。

もともと、このサーチという概念は、販売元であるコナミにはなかったものと思われます。

レアパックだけ製造工程が違うというのは、別にユーザーにサーチのチャンスを与えているわけではなく、単にそうしたほうが製造上効率が良かったのでしょう。

しかし、賢い(ずるい?)ユーザーはその違いに目をつけ、このサーチというテクニックを編み出したのです。人のあくなき欲望恐るべしといったところでしょうか。

 

おそらくコナミとしては、「レアカードを封入する」→「レアカード目当てでユーザーが次々と購入する」という図式を期待していたのでしょうが、そうは問屋が卸しません。

「レアカードを封入する」→「パックを選んで購入する」というわけで、完全に当てが外れた格好になっています。

 

というわけでコナミさん、OCGブームを再び戻したければ、全パックにレアカードを1枚ずつ封入し、パック同士の差異をつけないことをオススメします。

第3期を迎えて、その点が解決されると思っていたのですがね…。

 

 

戻る