初心者のためのデッキ講座

 

タイトル通り、ここでは初心者の方のために、デッキの作り方で根幹となる部分を、理由付けとともに書いていこうと思います。

初心者の方は、まずここと、制限表を見てデッキを作ってみてくださいね。

 

1・コンセプトを決める。

 

もうどのHPに行ってアドバイスをもらっても、最初はこれを言われるでしょう。

そのぐらい基本的なことなのですが、初心者の方の中には、まだコンセプトのことをわかっておられない方もいると思います。なので簡単に説明しましょう。

 

コンセプトとは、つまりそのデッキで「何を目指すのか」ということ。目標があれば、それに適したカードをチョイスすることができるため、コンセプトを決めることは一番重要なことです。

 

そして、コンセプトを簡単に挙げると、次のようになります。

 

○ モンスターで攻撃し、LPを0にすることを目標にしたデッキ。

○ エクゾディアをそろえることを目標にしたデッキ。

○ ウィジャメッセージを完成させることを目標にしたデッキ。

○ 相手のデッキ切れを狙うデッキ。

 

とまあ、大きくこの4つに大別されます。もちろんその中でも細かい違いはあるのですが、とりあえずはこんな感じです。

初心者の方は、一番上の、LPを0にするデッキがいいでしょう。下手に特殊なコンセプトを目指すのは危険です。

遊戯王の醍醐味といえる殴って勝つデッキが、もっとも扱うのも簡単なのです。そしておそらくはもっとも強いコンセプトです。

 

では、詳しく見ていきましょう。

 

2・デッキ枚数を40枚にする意味。

 

これはプレイングのコラムでも書きましたが、デッキ枚数を40枚にするのは、制限カードをなるべく早く引くためです。

遊戯王の世界には、今では考えられないような強力なカードが初期の頃に出されていまして、それらは余りにも強すぎるため、制限カードとしてデッキに1枚まで、という扱いを受けているのです(制限表参照)。

ということは、そういった1枚しか入れられない制限カードを早く手札にためれば、デュエルを一気に決めることも可能なわけです。

そこで、デッキ枚数を40枚にすることは、制限カードを早く引き、なおかつ、狙っているコンボのキーとなるカードを早く引く上でかなりのプラスになるわけです。

よくデッキを圧縮する、という言葉を聞くと思われますが、この「圧縮」も同じ意味です。例えば苦渋の選択などでデッキから不要なカードを墓地に落とせば、それだけ次にキーカードを引く確率が増えるわけです。

これが「圧縮」の重要性です。

 

3・モンスター・魔法・罠の比率

 

どっかのマニュアルには、40枚のうちモンスター20:魔法・罠20ぐらいで構成するのがいいと書かれていたと思います。そうすれば手札がモンスターが切れることがなく、安全に戦える…と。

確かにそれは正論なのですが、それは完全に初心者用のマニュアルでして、強い人はなるべく魔法の比重を大きくとっています。

 

まずモンスターですが、実際には20体も必要ありません。

15〜18体で十分です。なぜなら、黒き森のウィッチやクリッター、さらにはキラートマトといったモンスターを入れることにより、デッキからモンスターを切れ目なく呼んでこられるので、20体もいると、逆にモンスターだらけになってしまい、デュエルが単調になってしまうのです。

魔法等がないとラッシュをかけづらいため、なるべくモンスターはウィッチやクリッターを利用してデッキから直接呼びたいところです。

そういった観点から、モンスターは15〜18あれば十分なわけですね。

では、15か18かというのはどう決めるのか、これは、他のカードとの相談になります。

つまり、モンスターの中にビッグ・シールド・ガードナーなどの場もちしそうなモンスターが入っていれば、「少しモンスターを減らしても、場からモンスターが切れにくいからダイレクトを喰らうことは少ないだろう」と考えるわけです。

逆に、リバースモンスターなどのような破壊されやすいモンスターで構成されたデッキは、場からモンスターが消えやすいので、すぐに召喚して壁を作ってやる必要があり、手札からモンスターが切れやすくなるのです。

または、スケープ・ゴートの数。これも非常に大事です。通常は0〜2枚だと思うので、その間でモンスター数を調整してみてください。

それでも最初は感覚がわからないと思うので、羊1枚はモン2体分、と覚えておくと便利です。つまり、モン15、羊2枚なら、モン数は19体となり、十分戦えると予想できるわけです。

ただ、この辺の感覚はやはり慣れが必要ですので、自分で戦った感覚を覚えておくのがいいでしょう。

 

次に罠ですが、現在のデュエルシーン、罠が非常に少ないです。

これは、人造人間−サイコ・ショッカーの存在が大きく影響しています。

このショッカー、ウィッチでサーチできるという手軽さ、かつ罠を全て封じるという極悪な能力を持っています。

たいていのデッキには、フィニッシャーとしてショッカーが入っているため、罠を多用するのは危険なわけです。相手の場にショッカーがいるときに罠引いたら悲しいですからね。

で、もう一つの理由は、罠の遅さです。

伏せてから1ターン待たないと発動できないというその遅さが、現在のデュエルシーンで好まれない理由でしょう。1ターン経てばいつでも発動できるとはいえ、やはり即時発動の魔法に比べるとどうしてもスピードという点で劣ります。

そんなわけで、現在は、王宮の勅命、聖なるバリア−ミラーフォース−、リビングデッドの呼び声、破壊輪などの、本当に強力な一部の罠しか使わない人が多いようです。

ちなみに、罠は3〜8枚程度がベストなようです。

 

さあ、そして魔法ですが、モンスターと罠を入れたら、残りは全て魔法です。17〜20枚と、ざっくり入れてしまいましょう。

罠と違い、すぐに効果が表れ、ショッカーに防がれない魔法は、現在のデュエルシーンを支配している種類のカードです。

強力な制限カードの多くも、ここに含まれることが多く、いわゆる「必須カード」も、そのほとんどが魔法です。

魔法を制する者はデュエルを制す。たかが魔法ではありますが、魔法を使いこなすことが勝利への近道と言えるでしょう。

 

4・上級モンスターの数は?

 

先ほども述べたように、魔法は非常に充実しています。

その中には、モンスターを除去する魔法も当然多く、せっかくモンスターを出しても、すぐに除去されることも多いと思います。

そうなると、つらいのは上級モンスターです。

せっかく生け贄を使ってまで召喚しても、次のターンにはあっさりドカン!ということもよくあるはずです。

また、強制転移というやっかいなカードが登場した昨今では、もはや上級モンスターは奪われる対象でしかありません。

モンスターというものは、奪われるものであり、簡単に破壊されるもの、なのです。

というわけで、とどめに使えるサイコ・ショッカー以外の上級モンスターはあまり好まれませんでした。

しかし、最近になって、優秀な効果を持つ上級モンスターが続々登場してきました。

過去のように、攻撃力で勝負するのではなく、上級ならではの強力な効果で勝負する時代になったと言えるでしょう。

よく使われるショッカー以外の上級モンスターは、天空騎士パーシアス、冥界の魔王ハ・デス、レッサー・デーモン、ヴァンパイア・ロード、などが有名です。ぜひデッキに入れてみましょう。

ただし、いくら効果が強いとは言っても、出せなければ意味がありません。

上級の数は多くても3体までにしておきましょう。

 

 

 

 

以上のことを踏まえ、デッキ紹介に載せているデッキなども参考にして、自分なりにデッキを作ってみてください。

何度もデュエルを繰り返すうちに、きっとプレイングも磨かれてくるはずです。

そうなったら、あなただけの最強デッキも、もうすぐそこまで見えてきていることでしょう。

 

 

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