カードコラム「ポッド」
現在ポッド系モンスターと呼ばれるカードは4枚。
「メタモルポット」「サイバーポッド」「カオスポッド」「ファイバーポッド」
である。
ポッド系モンスターの特徴として、
1・リバースモンスターであること。
2・戦況を大きく動かす効果を持つこと。
の2点が挙げられる。では、各ポッドはどんなデッキに入れるべきなのか。また、どんな状況で使うべきなのか。
少しではあるが、検証してみたい。
それぞれの効果
「メタモルポット」
リバース:お互いの手札を全て捨て、その後デッキからカードを5枚ドローする。
ポッド系ではもっとも気軽に効果を発動できるモンスター。
とはいえ、手札を捨てるという効果は大きい。相手の意表をつくことができるため、反転から奇襲へと持っていける。
主な使い方
使い方は2通りある。コンボを決めた後の手札補充に使うか、デッキ破壊に投入してどんどん相手の手札を落としていくという方法である。デッキ破壊の場合はメタモルポットがキーカードになるため、抹殺の使徒を喰らうことだけは避けたい。
ちなみに、ハンデス対策としてまっさきに挙げられるカードでもある。
「サイバーポッド」
リバース:フィールド上のモンスターを全て破壊し、デッキからカードを5枚めくる。その中☆4以下のモンスターを全て任意の表示形式で場に出す。
その効果の大きさから、制限カードとなっている。一発逆転が可能なため、緊急時用に入れる人が多い。
主な使い方
使い方としては、攻め込まれてどうしようもない時に危機回避として出す場合がほとんど。ただし、サイバーポッドをリバースできたからといって、必ず相手の攻撃を防げるわけではない。モンスターが出なければ、再び殴られる恐れもある。これが、サイバーポッドをギャンブルカードと言わしめる最大の要因であろう。
確実に手札が増加するため、ハンデス対策としてはかなり優秀である。
「カオスポッド」
リバース:フィールド上のモンスターを全てデッキに戻し、シャッフルする。その後、場に出ていたモンスターと同数のモンスターが出るまでデッキをめくり、出たモンスターは裏守備でセットする。それ以外のカードは墓地に置く。
準制限カードであるが、使いどころは非常に難しい。通常のデッキにはあまり入らないのも、その難解な効果のせいであろう。
主な使い方
手札の増減もなく、緊急時の回避としても中途半端である。使い方としては、デッキ破壊に使われる場合がほとんどであろう。相手の場に3体以上のモンスターが出ているときにリバースできれば、鬼のような効果を発揮する。
「ファイバーポッド」
リバース:フィールド上のカード、手札、墓地のカードをデッキと合わせてシャッフルし、新たなデッキとする。その後、お互いデッキから5枚ドローする。
サイバーに続き制限となったカード。効果の大きさは、サイバーをもしのぐ。
主な使い方
相手バトルフェイズでリバースすれば確実にバトルフェイズを終わらせることができ、自分のターンで反転できれば、場に何もない状態で奇襲をかけることが可能。単純な防御性能としてはサイバーをも上回る。
ハンデス対策としても注目のカードである。
簡単に4枚を検証してみたが、まず注意すべき点は、これらがリバースモンスターであるという点である。
当然のことながら抹殺の使徒には非常に弱い。裏守備でセットするなら、抹殺の使徒には十分注意するべきであろう。
また、ギャンブル性が強いのも特徴であろう。
基本的に場の状況がガラッと変わってしまうため、その後のケアを考えておかなければ、自滅することもありうる。
スタンダードに入れるなら?
スタンダードに入れるなら、カオスを除く3体が候補として挙げられる。
特にスタンダードはハンデスに弱いため、ハンデス対策として1〜2枚ポッド系を入れておくといいかもしれない。
個人的にオススメなのはサイバー&ファイバーの制限組である。
ハンデスにポッド系は必要か
ポッド系は、手札をリセットしたり増やしたりする効果を持つものが多いため、基本的にハンデスにポッド系は不要である。しかし、どうしても入れたいというならメタモルポットかカオスポッドであろう。
メタモルポットは手札をリセットするが、あらかじめ双子や番兵を伏せておけば、リセット後に再び相手の手札を落とすことができるし、カオスポッドは手札の増減がないからだ。
しかし、どちらもハンデスではあまり見かけないカードではある。ポッドを入れるだけで、プレイングがぐっと難しくなるからだ。
相手の手札を落とし、コンボを阻止していくハンデスにとって、ギャンブル性の強いポッド系モンスターは最大の仇敵なのである。
ポッド系コンボ
ポッド系モンスターはそれ1枚でかなりの効果をもたらすため、コンボを組むことは難しい。
しかし、ポッドの特性を活かしたコンボもいくつか存在する。ポッド系をデッキに入れるなら、これらも考慮してはいかがだろうか。
サイバーポッド+激流葬
サイバー効果で場に出るモンスターは特殊召喚扱いのため、激流葬で破壊することができる。
サイバーのギャンブル効果を逆手にとって、不利な状況を打開しよう。
ファイバーポッド(カオスポッド)+ナーガ
どちらもデッキにモンスターが戻るということを利用したコンボ。ナーガが場に出ていれば、代わりに☆3モンスターを特殊召喚できる。
これを起点に攻め込むことも可能になるため、意外と使えるコンボである。ただしカオスポッドの場合は、自分のデッキからも魔法・罠が落ちていくため、注意が必要である。
もっとも優秀なのは?
ポッド系でもっとも優秀なのは、やはりファイバーポッドであろう。
メタモルに似た手札リセット効果と、サイバーに似たフィールドリセット効果を同時に持ち、なおかつ相手バトルフェイズを強制的に終わらせることができるからだ。
ただし、ここでいう”優秀”とは、「場に与える影響がもっとも大きい」ということである。
場がリセットされれば、LP以外は全てデフォルトに戻る。
これを利用し、抹殺の使徒やカイクウと組み合わせて使うのも面白いかもしれない。
まとめ
制限や準制限がかかっているといっても、ウィッチやクリッターで持ってこられるため、実は使用頻度はそれなりに高い。そのくせ、絶大な力を持っているのがポッドの特徴である。
4種類あるとはいっても、それぞれ効果も、使いどころも違う。
デッキ、自分のプレイングに照らし合わせて、もっとも相性のいいポッドを選んでほしい。
ポッドを使いこなせば、勝利はさらに近くなるだろう。